海洋訓練ってなぜそんなに重要?
Updated: Feb 1
海洋訓練の重要性と緊急性
真のお父様が御聖和された後でも、世界はまだLGBT人権運動などに代表される性道徳の崩壊、暴力と紛争、唯物思想と共産主義まで残っている状況です。このような状況で、どのように真のお父様は世界平和と統一世界を成すご計画をされておられたのでしょうか。
この記事は、「海洋摂理と世界平和と統一への道しるべ」という二部構成の講義の第一部であり、み言葉を通して真のお父様が世界平和をどのような計画で成されようとされたかを海洋摂理の観点で調べた内容をまとめています。
Ocean Hobby Seminar

海洋訓練の目的は何だったのか

真のお父様はなぜ、御家庭を犠牲にされ、人類の父母としてかけがえのない地上の生涯を削るようにして、あれほど私たちに海洋訓練をされたのでしょうか?
真のお父様は、北米、南米、韓国と、行かれる先々で私たちに海洋訓練を施されました。統一運動の指導者たちは、必ず海洋訓練を受けなくてはいけませんでした。米国べリータウンの神学校のすべての卒業生(写真:NYの神学校で網の縫い方を教えられる真のお父様)に海洋教会での訓練を要求され、ボストン沖のマグロ釣り、アラスカのコディアックで激しい釣りの訓練を繰り返され、清平の天正宮献納に参加するにはパンタナールでの釣りを条件とされ、2012年に御聖和されるまで、麗水で68回にも亘って海洋指導者訓練修練会を行われました。
なぜここまで人類が待ちわびていた再臨主であられる真のお父様は、計り知れなく貴重な時間を投入され、執拗に釣りに私たちを連れていかれ、訓練しようとされたのでしょうか。
様々な海洋訓練に対してのみ言葉をまとめると、真のお父様は釣りや操船の訓練を通して(1)海洋時代を先導できる心身共に頑強な若者たちを訓練し、(2)海洋事業を興させ、(3)世界の主導権を握り、(4)世界の貧困・格差の象徴である飢餓問題を解決され、(5)実質的な地上天国を築こうとされた事が理解できます。
(写真: 1967年、韓国にて)

このような大きな目的を持っておられたのはみ言葉で明らかであり、自ら常に釣りに投入されるお姿によって、その重大性と緊急性を示されました。すべての目的を達成するためには、まず、海洋訓練でリーダーたちを育てなくてはいけなかったのですが、海の知識と能力が指導者としての資格の基本条件であるとまで言われました。
厳しい訓練を受けた人は、魚釣りだけが上手になるのではなく、世界のどこに行っても、新しい環境を克服し、他の人を導くリーダーとして成長します。魚釣りの訓練とはそのようなリーダーを育てることなのです。(自叙伝 七章)
海はすべて未来と関連しています。知りませんでしたか。皆さんは海に関心を持たなければなりません。さもなければ、歴史の中にただ消えて行ってしまうだけです。将来の指導者の資格は「海について知っていること」というようになるでしょう。また基本的知識は、船の扱い方の知識ということになります。海について知っていること、それに取り組むことができること、このことが将来指導者としての資格を持つための基本条件となるでしょう。(み旨と海「オーシャン・チャーチとアメリカ」)
また、オーシャン・チャーチやオーシャン・チャレンジでの海洋訓練の目的は、心身を鍛えるだけではありませんでした。訓練で育った人材が海洋事業を世界的に行うことで、世界の食糧問題を解決することを目標とされておられていたことを幾度も公言されました。
最も重要な所に、三十のオーシャン・チャーチをつくりました。そうして、水産事業もするのですが、海洋観光事業をしようと思います。これから世界的に観光事業を行うつもりです。趣味を兼ねた観光事業、それをするために、オーシャン・チャーチをつくって訓練させたのです。(真の父母経 十篇二章二節)
先生は将来の食糧問題の鍵は海にあると見て、何もないところから広範な海洋事業を開発するために努力してきました。誰よりも多くの時間を海で過ごし、海で考え、海で祈り、海で苦労しました。いかに多くの時間と努力を注いだか。皆さんには想像できないでしょう。一尾の魚を釣ることが何人かの人間を復帰することになると考えると、いかに価値あることでしょうか。ある時は真夜中に海に出て行って、海の所有権を宣言し、「将来の人類のため、海洋事業の強力な基盤を築くためにこのようにしているのです」と言うと、神様も「お前は正しい」と言われたこともあります。(「統一教会と陸地と海」1991年6月1日)
また、真のお父様は自叙伝で、「全世界を巡回して感じる最も差し迫った危険は食糧問題です」と言われました。食糧問題解決のために海洋事業を構築してこられたというのは合理的で良く知られていることですが、真のお父様のみ言葉をさらに調べると、釣りや海洋訓練が「共産主義を乗り越える方法」や「天宙の復帰の中心的責任をもったエバ国の解放に一番近い道」だと発言されておられるので、食糧問題解決以上の高い願いとご計画があったことが分かります。
(写真:1983年に米国グロスターにおいて海洋訓練を施される真のお父様)

海洋基盤が「世界統一の近道」
現在、世界はまだ宗教が動機となりテロ、差別、紛争が起こり、キリスト教圏でも貧困・飢餓が実在し、人類共通の諸問題も自国主義が足かせとなり終焉する見込みはありません。このような世界を統一されようとされた真のお父様は、海洋事業を「近道」としておられました。
我々はこの基盤を、全世界のために築かなければなりません。これが人々と国家を一つにする、最も早い方法です。先生はこれをいかになすことができるかといつも考えていました。だから先生は海に基盤を造っているのです。我々がこの基盤を造れば、将来に対する我々の方向性は真っ直ぐなものとなるでしょう。(御旨と海「真の父母と蕩減」)
これから、それに対する世界的な組織をつくって主導権を握ることが、世界の金融界をはじめ、すべての分野を平和世界に導いていく