南米摂理ってなぜ重要?
Updated: May 24, 2022
南北米統一摂理が世界平和と統一への始まり
真のお父様が御聖和された後でも、世界はまだLGBT人権運動などに代表される性道徳の崩壊、暴力と紛争、唯物思想と共産主義まで残っている状況です。このような状況で、どのように真のお父様は世界平和と統一世界を成すご計画をされておられたのでしょうか。
この記事は、「海洋摂理と世界平和と統一への道しるべ」という二部構成の講義の第二部であり、み言葉を通して真のお父様が世界平和と統一をどのような計画で成されようとされたかを海洋摂理の観点で調べた内容をまとめています。
Ocean Hobby Seminar Team

紹介:南米と世界平和と統一
南アメリカはなぜ重要なのでしょうか? 先進国に住む人々にとって、南アメリカは麻薬と汚職に満ちた発展途上の国々のように感じるかもしれません。 しかし、なぜ真の御父母様は南米の奥地のジャングルで七年間暮らされ、釣りをされたのでしょうか。
多くの祝福家庭たちは、第二次四十年路程が南米サンパウロ宣言で1995年に出発したこと、そしてジャルジンで修練を受けたこと、真のお父様が1995年から2001年ごろまでパンタナールに住まれ、奥地で釣りをされておられたことを覚えていると思います。
真の父母経十篇三章や他の南米に関するみ言葉を読んでみると、南米摂理には(1)理想村と神の国の建設、(2)キリスト教文化圏の統一、(3)祝福家庭の教育、(4)アマゾンとパンタナールの自然保護、(5)サタンの自然屈服などの摂理があることがわかります。
(写真:パラグアイ奥地の小村フエルト・オリンポで駐在する警官に車でエスコートされる真の御父母様)

この記事では、南米摂理を「南北米統一」(真の父母経十篇三章四節)の観点から分析していきます。関連するみ言葉を読んでみれば、南北米統一の最終ゴールが世界平和と統一であることが理解できます。
また「南北米統一の方法」という点でみ言葉を読んでみるとき、交差結婚や思想教育なども方法として話されますが、より実質的で具体的な方法は「平準化」であったと知ることが出来ます。平準化という表現は、真の父母経では多く語られています。(均等、平準化などの表現は三十回以上、十篇に出てきます。)「犠牲」という言葉は、私たちはあまり聞きたくない言葉ですが、「平準化」という言葉も、先進国の方々にすれば、簡単に実施できることではないと思います。しかし、み言葉によると、貧困や飢餓を解決するという平準化は世界平和と統一に必須であり、前提であることが明らかです。
人類は飢餓問題を解決しなければ、この世界に本当の平和はありません。すぐ横にいる人が空腹で死んでいくのに、それをそのままにして平和を語るのはあり得ないことです。(自叙伝 七章)
平準化が必要なのは、世界に多くの悲惨な格差が存在し、その格差がある限り世界平和と統一を確立することができないからです。飢餓問題は、人類社会においての最大の格差問題です。飢餓問題を解決しようとする海洋摂理は、平準化の摂理であるという事ができます。
この記事は真のお父様のみ言葉と行動を辿り、以下の内容を説明します。
南北米統一が世界平和と統一の始点であること
世界平和と統一の主要方法が平準化であること
理想村の摂理、国際平和高速道路、海洋摂理は平準化の摂理だったこと
真のお父様自ら、平準化の方法を実践し見せてくださったこと
[南米摂理をより深く理解するためには、南米摂理を始めるために真のお父様が北米で1974から1994年まで20年構築された海洋摂理も勉強されることを推奨します。海洋摂理の重要性を理解するためには「海洋訓練ってなぜ重要?」という記事をまず読まれることを推奨します。]

世界統一の始点
まず、「南北米統一」の目標はだったのでしょうか。以下の言葉から、南北米を統一する摂理は世界統一の摂理の一部であると言えます。
南北米さえ一つになれば、ヨーロッパは自動的に統一され、ローマの失敗とユダヤ教の失敗と、ヤコブ家庭における失敗まで復帰するのです。十支派と二支派に 分かれて闘った、そのような分立された歴史から、エデンに帰ってアダムとエバ、体と心が分かれたその縁まですべてはんだ付けして埋めるのです。ここから世界的家庭まで、堕落圏内のすべてが含まれます。世界レベル、ヨーロッパレべル、ローマレべル、ユダヤ教レべル、アダム家庭レベル、これが二つに分かれまし た。すべてがカイン・アベルに分かれてきたのです。
それが反対に、一つになるというのです。統一がここから始まります。総蕩減しなければなりません。今や摂理史的な全体をすべて蕩減したので、全体大勝利です。八段階勝利、全体勝利という標語になります。南北米が一つになれば、キリスト教文化圏を中心として、ヨーロッパにおける旧教と新教の争いが終わり、統一されるのです。(真の父母経 十篇三章四節)
お父様がキリスト教以上のアベル教団をつくったので、アメリカはこの統一教会に従わざるを得なくなるでしょう。カイン・アベルが一つになるというのです。 カイン・アベルが一つになるので、アメリカがプラスになります。南米はカトリックですが、兄なのでカインになります。これを一つにすれば、世界が統一されるのです。(真の父母経 十篇三章四節)
世界的代表国家型であるアメリカがアベルの立場に立ち、南米はカインの立場になるのですが、これを一つにしなければなりません。そのようにしてこそ、統一天下が訪れるのです。逆に、世界圏内にあるヨーロッパを代表し、国家を代表し、氏族を代表するアベル圏とカイン圏に分かれたものが一つになることができ、体と心が統一されるモデルになります。逆さまにもってきて、すべて合わせることができます。ですから、アメリカを引き入れて、南米を協助できる基盤を築いたというのです。(真の父母経 十篇三章四節)
上記の南米と北米の統一に関してのみ言葉によると、以下のことが明記されています。
南北米統一の目的は世界統一
南北米統一は世界の「統一の始まり」
南北米統一はキリスト教文化圏の統一
このように、南北米統一の目的が世界統一だったと理解はできるのですが、真のお父様は具体的には何をされようとしておられたのでしょうか。世界統一までの道のりをどのように細分化されておられたのでしょうか。
「南北米統一」から「世界統一」までの道しるべ
1994年5月1日、世界基督教統一神霊協会の創設四十周年において、「世界平和統一家庭連合」が創設され、翌年の1995年には、第二次四十年路程が南米で出発しました。その転換期である1994、1995年に、真のお父様は「世界平和と統一」がどのように成されるのかを話されておられました。
今や南北米さえ父母様を通して一つになれば、韓半島の南北統一はもちろん、イスラエルとイスラム圏、ヨーロッパまで、統一することは問題ありません。一度にすべて成就するのです。
文化的基準でキリスト教文化圏になっていて、現代社会を動かすことのできる主導的な役割を、アメリカが中心となって担っています。南米は今まで、そのようなアメリカに反対してきました。これが一つにさえなれば、強大な勢力になります。そのようになれば、ヨーロッパも自然にキリスト教文化圏、南北米もキリスト教文化圏、その次に、アジアもキリスト教文化圏になるのです。ですから、お父様は南北米のキリスト教文化圏を一つにして、アジアまで連結しなければなりません。アジアと南北米さえ一つにすればよいのです。そのようにしなければ、生きる道がありません。(真の父母経 十篇三章四節)
上記のみ言葉に書かれている「統一の始まり」である南北米統一から最終目的である「世界の統一」までの道のりを書き出すと以下のようになります。
南北米統一とキリスト教文化圏統一
ヨーロッパのキリスト教文化圏統一
ユダヤ教、イスラム教の統一(中東の紛争の終結)
アジアまでキリスト教文化圏が拡張(中共の終わり)
韓半島統一
以上の内容を見れば、南北米統一の意義が壮大であるということが分かります。世界統一までの上の五つの「道しるべ」を考えると、順序が非常に論理的であるという事が理解できます。まず南北米が統一すれば、キリスト教圏であるプロテスタント圏とカトリック圏が統一されます。ヨーロッパはキリスト教圏であるので、ここが次に統一されます。(み言葉にははっきりと明記されていませんが、ヨーロッパとアフリカが統一されることになると考えれます。)次に、ユダヤ教圏とイスラム教圏である中東が統一されます。そして、アジアがキリスト教文化圏に統合されます。中共がキリスト教圏となれば、北朝鮮の主権は持続は困難になり、韓半島統一が実現となります。
問題は、このような壮大な偉業を成すための方法です。どうやって統一するのでしょうか。思想教育や宣教によってでしょうか。これらのことは常に必要であると思われますが、より具体的な統一の方法はなんだったのでしょうか。真のお父様は、人間には心と体があるように、内外両方の解決なくしては、統一することはできないと言われておられました。
人は心と体が一つになった被造物です。物理的な疎通と共に情緒的な疎通が一緒になされてこそ、完全な統一が達成されます。(自叙伝 七章)
「完全な統一」とは、情緒的で物理的な疎通がなくては達成できません。真の御父母様から受け継いだ縦的内的勝利圏を、横的に私たちが広げなくてはいけませんが、これは通常の宗教活動だけではできず、み言葉の具現化がなくてはできないのではないでしょうか。
統一の方法は真のキリスト教の実践
キリスト教圏の統一は、カインであるカトリックが主流である南米と、アベルであるプロテスタントが主流である北米が、統一することですが、どのように統一するのでしょうか?キリスト教文化圏のアベルである米国が最大の祝福を受け、カイン圏である南米と比べはるかに豊かになりました。南北米では、文化の違い、言語の違い、経済的格差も大きいのですが、米国の自国主義的で帝国主義的な外交姿勢では、誰も統一するどころか、未来永劫に国家間の格差とテロと紛争が持続するのではないでしょうか。
アベルの統一方法は、常に同じで、サタンの自然屈服を促す、「ために生きる」ことです。つまり、「隣人のために生きよ」という真のキリスト教の実践です。キリスト教圏の矛盾を正し、真のキリスト教精神を実践することのみが、キリスト教文化圏を統一し、他の宗教も納得させ、中共も納得させ、すべてを統一する方法です。
(写真:真のお父様は1999年5月14日に自然屈服したサタンと神様の歴史的会合を南米ナビレケのアメリカーナ・ホテルで行われました。殺そうとするサタンを、決して打つことはせず、自然屈服までされました。)

キリスト教社会の矛盾とは、キリスト教徒だと名乗りながら、イエス・キリストに従わなかったことです。イエス・キリストは「隣人を愛せよ」と言われたのですが、世界の頂上に位置する先進国であるアメリカは、隣国である中南米を十分に助けることはせず、国境を越えた格差は激しい状態を続けました。これが国際的なレベルでのキリスト教文化圏の矛盾です。再臨の主のために準備されたキリスト教文化圏のアベルとして祝福を受け、富を築いた北米は、隣国である中南米を愛さなくては、キリスト教文化圏の矛盾が持続します。
矛盾を持ちながら世界統一を望めば、誰も、アジア(ロシア、中共)も納得しません。キリスト教圏に入るはずもなく、統一を受け入れません。このような内容を、真のお父様は1995年に語られておられます。
南・北米はキリスト教文化圏です。旧教と新教は兄弟です。今、このままアメリカがアジアに来れば、兄弟を無視して太平洋を渡り、より遠い距離にある我が国にどろぼうしに来たと考えるのであって、手助けしに来たと考えることはできません。アメリカ人がアジアに来る時、アジアの人々はそのように考えるのです。「兄弟たちが一つになれずに闘って、すべて捨ててきた者たちが、私たちの所に訪ねてきて手助けするとはどういうことか」と、このように考えます。どろぼうをしに来たと思うのです。
神様が御覧になる時も「アメリカ人、この精神が腐った者たち」と言われるのです。太平洋を渡ってアジアに行っても、怨讐の芽が生えているというのです。日本は経済的な大国であり、中国は人口の大